◆97年 4月(NO.18)
 
お乳を吐いた
 初めての赤ちゃんの場合、お乳を吐いたのですが大丈夫でしょうかと、時々問い合わせがあります。ふつう大人は嘔吐しないので、赤ちゃんが吐くと心配になられるのだと思います。赤ちゃんの胃はまだ未発達で、胃袋は細く小さく入り口の締まりもあまい状態にあるので、飲み過ぎたり動いただけでも、胃の中のものがすぐ逆流します。また、お乳を飲むときに空気も一緒に飲みますので、
    @立て抱きして飲ませる。
    A背中をさすってゲップを出させる。
    B上体を起こして寝かせるなど工夫しましょう。
 胃が縦の方向にねじれて(軸捻転症)吐きやすい赤ちゃんもありますが、たいていは1歳くらいまでに治ります。また、お乳を口の端からダラダラと吐いても(溢乳)、機嫌が良く体重も増えれば心配いりません。今まで何ともなかった赤ちゃんが急に何度も吐いたり、吐いた物が白いお乳だけでなく、黄色や緑色だったり熱を伴う嘔吐の場合は受診が必要です。冬に最も多いのはウィルス性の胃腸炎で、他に扁桃炎や上気道炎、発熱や激しい咳で吐くこともあります。幽門窄症や腸重積などの重大な病気もありますので、いずれも早めに受診してください。あお向けに寝せると吐いた物が鼻や口に詰まって、窒息することがあります。吐き気のあるときは目を放さないこと。上体を少し起こして横向きに寝せたり、抱っこするするなどしてください。また、嘔吐や下痢が続く場合は脱水を起こさないように水分補給が必要です。湯冷しやうどん・野菜スープ・イオン飲料などを少しづつ与えてください。ミルク類や柑橘類の果汁は嘔吐しやすいので、吐き気のあるときは避けた方が良いでしょう。
 
アトピー性皮膚炎(1)
 アトピー性皮膚炎はアレルギー疾患の中で最も発症年齢が低く、乳児期に起こりやすい疾患です。基本的な症状は慢性の湿疹とかゆみで、乳児の場合は湿潤した湿疹が顔や頭に出来、次第に全身に広がっていきす。年齢が増すにつれて乾燥傾向が強まり、手足間接や首などの皮膚が苔癬化(皮膚が厚く硬くなる)してきます。症状は季節によっても変化し、湿疹がかゆいため引っ掻いて皮膚に傷をつけ、ますます悪化することになります。アレルゲンが体に入ると、それに対する抗体が出来ます。この抗体が普通の人より敏感に反応して炎症を起こす体質をアトピー性体質といい、皮膚に起こった場合アトピー性皮膚炎といいます。

いむた小児科は久留米市諏訪野町です